こんにちは、物語音楽ユニットのEternal Operettaです。
ここでは、アンデルセン童話より「エンドウ豆の上のお姫様」のあらすじと考察、感想までお話しています。
エンドウ豆の上のお姫様のあらすじ
むかし昔、王子がいました。
王子はお姫様と結婚したがりましたが、それは本当のお姫様でなければなりません。
そこで、王子は世界中をお姫様を探して回りました。
ところが、どこへ行っても、なにかしら欠点がありました。
お姫様はいくらでもいましたが、変なところがあって、本当のお姫様はいないのです。
こうして、王子はがっかりして国へ帰りました。
ある晩のことです。
ひどいあらしになり、雷がなって、ものすごい雨が降ってきました。
その時、お城の門を叩くものがありました。
門を開けると、そこに立っていたのは一人のお姫様でした。
ところが、雨にうたれて、ひどい姿をしていました。
髪の毛や着物からは雨水がしたたり、靴もびしょびしょです。
それでも、「わたくしは本当のお姫様です」と言うのでした。
お年寄りのお妃は、
「どうせ分かることです。」
と考え、寝室に入りました。
そして、ベッドの上に、まず一粒のエンドウ豆を置きました。
それから、そのエンドウ豆の上に敷布団を２０枚重ね、その上にさらに、羽布団を２０枚重ねました。
お姫様は、今晩はこの上に寝ることになりました。
朝になって、お姫様に寝心地を聞いてみると、
「ええ、とてもひどかったわ。
一晩中、寝心地が悪かったわ。
寝床の中に何が入っていたのでしょう。
固いものの上に寝たものですから、体にあとがついてしまいました。
本当に、ひどい目にあいましたわ。」
これで、このお姫様は本当のお姫様だということが分かりました。
なにしろ、二十枚の敷布団と、二十枚の羽布団の下にあるエンドウ豆が気になったのです。
こんなに細かい人は、本当のお姫様に違いないです。
王子は、このお姫様と結婚しました。
とうとう本当のお姫様を見つけたのです。
そして、この時のエンドウ豆は博物館におさめられました。
誰かが持って行っていなければ、今でもそこにあるはずです。
これは本当にあったお話なんですよ！
エンドウ豆の上のお姫様の考察
それではここから、この童話の考察に入ります。
まず、初めに王子が出てきますが、この王子について、記述はほとんどありません。
なので性格的なところもほとんど分からず、善人なのか悪人なのかも、全く予想ができないのが特徴です。
ただ、結婚相手に強いこだわりを持っているということが、この王子の唯一の特徴です。
なぜそんなこだわりを持っているかですが、
おそらくこの王子の国は裕福で身分が高く、それ相応の身分のお姫様を求めたということが考えられます。
それから、本物のお姫様は嵐の中、突然やってきましたね。
いくら探しても本物のお姫様は見つからなかったのに、
あきらめてから目の前にいきなり現れたのは、
まるで運命は向こうからやってくる、ということを言っているみたいですね。
そして、本物のお姫様の条件は、「細かいところを気にする」ということでした。
普通は童話では、お姫様なら美しさが一番の条件になるはずです。
ところが、細かさが本物のお姫様の条件だというのは、ちょっと変わっています。
これは、作者のアンデルセンが、外見よりも中身を重視している、
つまりアンデルセンが女性的な感性を持っていたことの証でもあります。
エンドウ豆の上のお姫様の感想
この童話は、アンデルセン童話の中でもかなり短い話でしたが、
意外なことで本物のお姫様かどうかを判定していて面白かったです。
そして、２０枚の敷布団と、２０枚の羽布団の下のエンドウ豆の存在に気づくって、
このお姫様は普段どんなベッドで寝ているのか気になりますね。
寝心地が悪かったのはエンドウ豆のせいじゃなくて合計４０枚の布団が悪かったんじゃないの？
ってツッコみたくなるような内容でした。
また、この童話の主人公は王子なのかお姫様なのか、どっちがふさわしいか分からず、なんだか不思議な感じです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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というわけで、物語音楽ユニットのEternal Operettaのブログでした！
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